筆記具改造 ジェットストリーム化
最初に書いておきますが、改造は自己責任でお願いします。この記事による不利益についてクレームを言われても、私には責任はとれません。そのことを踏まえて、読んでください。
ボールペンを購入する際に必ずと言っていいほど、まず選択肢に入るのがジェットストリームではないだろうか。文房具店はもとよりコンビニ、ホームセンターなど必ずといっていいほど売っている。以前は書き味の心地よさから海外のとあるボールペンを愛用していたが、いつのころからかジェットストリーム一択になってしまった。
①インクの出がよく、書き心地がいい。
➁替え芯が手に入りやすく、値段も手ごろ。
この2つのメリットが使い続ける主な理由であるが、私の使用環境では痒いところに手の届いていない部分もある。
①ばね式のクリップのものがないので、胸ポケットに入れて下を向いたときに落ちやすい。
➁胸ポケットが浅いので、クリップをポケットに深く挟めるものが欲しい。
①に関しては探しきれていないのかもしれない。アニメのキャラクターが印刷されているものを見つけたことがあるが、私のようなおっさんには抵抗がある。
➁仕事中に着ている制服の胸ポケットが浅いので通常のボールːペンではクリップがしっかりとかからない。落としてしまうと2度と拾えない、もしくは拾う気にならないという環境での使用なので、落としたくない。
ということで自分の使用環境に合う筆記具の作成を検討することになった。
部屋を探して良さそうなものを発見。それがこれ。
消せるボールペンということで人気の筆記具。画期的と思い、かなり前に購入したが、ほとんど使用せず、眠っていた。使用しなかった理由は色々ありますが、一言でいうと「ノー感じ」。これに尽きます。
ジェットストリーム2(下)との比較。クリップの位置が結構下についているのでポケットへの掛かりがかなりいい。
実はこのボールペンは一度ジェットストリーム化して使用した。使い勝手があまり良くなかったので試行錯誤の結果今回の改造にとりあえず落ち着いた。
次にボールペンの芯と中の構造の確認。
上が元々の消せるボールペンの芯。下が改造後に使用しようとしているジェットストリームの芯。(型番SXR-80-07)
他メーカーの芯を使用をする場合、主な問題点は以下の2点である。
①芯の長さ。
➁芯の太さ。
長さはほぼ一緒。ということは長さに関しては加工の必要がないので、買ってきたものがすぐに使用できて使い勝手が向上するということになる。ペン先に関しては統一の規格でもあるのか見た目では変わりがありそうではない。
太さは消せるほうの芯が太い。そしてインクが詰まっているプラスチックの筒の内径も大きい。なのでこのままではペン本体にジェットストリームの芯を差すことが出来ない。この問題をどう解決するかで選択肢が二つ生まれる。
①芯を改造する。
➁本体を改造する。
最初の改造では①を選択し使用していた。本体の分解の仕方が分からなかった、消せるボールペン純正の芯が使えなくなるなどが主な理由。ジェットストリームの芯の内径か約2mmなので、2.3mmの鉄工ドリルで筒の内径を5mmの長さで0.3mmほど広げて使用したが、芯を替える時に加工が必要になることから不便があった。
しかし消せるボールペンの芯とジェットストリームの芯を混合して使用する人はこちらのほうが良いかもしれない。
今回は➁の改造をすることにする。
まずは分解して芯を固定する部分を確認する。
ペンの内部。
3色ペンなので穴が3つある。この部品を外すとバネなどが取り出せるようになる。
この部品を外すのが一番の山である。これが出来ればほぼ終了といってもいいほどである。最初の改造ではこの部品の外し方が分からず、ペンを無駄に壊すことを恐れ芯を改造するという方向に落ち着いたが、利便性がいまいちであったため、無駄に壊してしまえ(笑)という覚悟の元暴挙にでた。
すべての種類で試してはいないが、数百円で売っているプラスチック軸の多色ボールペン場合、若干の構造の違いはあるものの、以下の方法で外すことが出来るようである。これができると、今回のような改造のみにとどまらず、色の順番を変えるなどの改造も可能になる。
用意するものは3つ。
①ラジオペンチといわれるもの。正式名称は何とかプライヤーとかいうもの。
➁失敗したときはさっぱりとあきらめるという心構え。
③プラスチックを削れるもの。 (爪切りについてるやすりなどでもいけるかも。)
ラジオペンチは最初はプラスチックの部品が壊れないようにと先端の長く、挟む部分にギザギザがない物を購入したが、ギザギザがないと部品をしっかりと挟めないので、結局すでに家にあったものを使った。富士矢製。
先端を中に突っ込み先ほど部品をしっかりと挟む。
当然プラスチックの部品なので傷はつく。それを恐れて中途半端に挟むと一度では抜けず何回もトライして傷がどんどん増えるので、ガチっと挟む。
それと、この時外す部品の奥にあるバネ先端も一緒に挟んでいる可能性があるので、失敗してバネが伸びてしまい使い物にならい可能性があるとの覚悟が必要。
本体もしっかりと握り「おりゃっ!」と気合を入れて引き抜く。
抜いた勢いでバネが彼方に飛んで行ってしまう可能性があるので注意。
うまくいくとこんな感じで抜ける。
本体を縦にして振ると、レバー部もコロコロと出てくる。
レバーの部品の先端。この先端のボール状になっている部分の径が実測で約2.45mm、ボールの根元の棒状になっている部分が約2.0mm。
ジェットストリームの芯の内径が2.0mmほどなので、ボール状の部分をテーパーを付け気味で削って、芯が刺さりやすくする。
削り過ぎないように途中何度かジェットストリームの芯を刺しながら確認する。
こんな感じにする。ほかの色も全てジェットストリームの芯にするのであれば、すべてのレバーも同じように削る。
削り終わったら部品を分解したときの逆の手順で「♪そ~とのぞいて見てごらん♪」などの唄を歌いながら組み込む。
ラジオペンチで外したパーツはペンチの先端を使ってグッと押し込むと「ガチっ」という音がしてはまる。
芯を付ける前にレバーの動作を一通り確認する。うまく動かない場合は再度分解し不具合部分を修正する。
暫く使用したが、かなりいい感じである。
ただ、純正の芯より細くなったので内部のからからという音が大きいのは気になるところである。
以上。